BARBER PLACE 店主のくにさんです。

実は先日、初めて3連休を取らせてもろてUSJに行ってきました。

いや〜USJ初めてだったんですけど度肝抜かれましたよ。

正直、三井グリーンランド以上の遊園地などこの世にないと思ってましたからね〜。

世に言うグリーンランド神話ですね。北欧神話のやつ。完全に崩壊しましたよ。

僕の中の順位、完全に入れ替わりました!

1位USJっす!天晴れっす! …2位が三井グリーンランド!

 

USJはざっくり映画のテーマパークだと思っていたんですが、どっこいそんなスケールじゃないんですね。

確かに開業当時(2001年)は映画のテーマパークだったみたいなんですが、事実上の経営破綻を経てテコ入れが入り、

ブランドコンセプトを刷新しているみたいなんです。

題して「世界最高のエンターテイメントを集めたセレクトショップ」

さすがのスケール感です。

そうして少しずつアップグレードを重ねたUSJは2010年あたりから爆発的に来場者数を増やします。

V字回復ってやつですね。

毎年進化を続けるUSJは今や名実ともに世界最高のテーマパークなのかもしれません…。

2位は三井グリーンランドかな。

 

▼制限が満足度を生む

USJまでの公共交通機関でのルートはワンパターンで、

環状線の西九条駅でゆめ咲線(ほぼユニバ線)に乗り換えるんですが、

そのずっと手前の大阪駅に、すでにいるんですね…。異様な団体が。

「もしかしてこの人たちみんなUSJ??」…

 

そしてJRユニバーサルシティ駅を降りると、もぅ始まるんですね!世界観が!

ここで大体、「うわぁーなんかアメリカっぽい!」っとバカみたいなコメントが飛び交います。

駅からパークのゲートに続くこの導線をユニバーサルシティウォークというそうなんですが、

ポップでアメリカンカジュアルなショッピングモールが両サイドに連なっています。

僕の推理では、この決して広くない通路でお客に程よい圧迫感を与え気分を更に高揚させます。

そして通路を抜けてゲート前で一気に視界が開くことによって、

入場時にテンションが最高潮になるように設計されているはず。

わたくしもご多分に洩れず、のちに腰をいわせることも知らずに甥っ子を肩に乗せ走り出す始末。

すでにユニバの術中にハマってます。

 

ここでもぅ一つ驚きなのが、ホテルのアクセスが抜群に良いことです!

シティーウォークの上階は全てホテルになっていて…ゲートまでマジで5分です。

僕たちは1.5日パスを取得していて、

初日は午後8時くらいにホテルに戻ったんですが、

10分前はゲート近くにある大人気ジェットコースター“ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド”にまだ乗ってましたからね!

この脅威のアクセスには驚きました。

 

そもそもUSJが立地する大阪市此花区(このはなく)は全域が埋立地と人工島からなり、周辺は大工業地帯。

来場者はここで過ごす2、3日ろくに買い出しにも行けません。物理的に無理なんです遠すぎて。

そう、この外界から隔絶されたアイランド内でしか、お金が落とせないようになっているのです!

享楽にふけたいのなら金を払え!

腹を満たしたいのなら金を払え!

癒されたいのなら金を払え!

と言わんばかりの圧倒的なルールメイカーの手のひらで踊り狂っているのが僕たちです。

そのシステムは徹底していて、パーク内に持ち込める飲食物は水500mlまで。

入場時に私立高校さながらの荷物検査があります。

アトラクションに乗るにしても最低でも1時間は待たなくちゃいけないし、

食事を取ることもままならない。

でもこれらの“制限”が、レバレッジとなって高い満足度を生んでいることは言うまでもありません。

そこそこ不快な気分や釈然としない思いを味わったのに、

ゲートを出る頃には「またここに帰って来よーね♪」

とか言っているのが僕たちです。

 

▼USJのブランド力

今回、旅行支援などもあり予想はしていましたが、とにかく目眩がするほどの人の多さでした。

特に初日の日曜日はすごかった…。

ハロウィーンイベント最終日で、夜は大量のゾンビがパーク内を徘徊するのでまだまだ多くのお客さんが残ってるんですね。

甥っ子たちが、「ゾンビが出る前に帰ろう?」

って言ってたのが可愛いかったけど、はたしてゾンビがどこにいるのかもわからないほどパーク内は過密状態!

調べてみるとUSJ、多い日には来場者が10万人を超えるそう!

グリーンランドより狭いUSJの中に10万人て!

年間来場者は脅威の1500万人越え!グリーンランド300万人なのに!

どんな集客力だよと思いません?

 

仮に毎年ゲストが1500万人来たら、8年くらいで日本国民全員来たことになるんですよ?

どんだけリピートしてるのかが容易に想像つきますよね。

客単価1万円超えてるんすよ?

っていうかUSJで4人家族がフルで遊ぶのにいくらかかると思ってるんだ!

そこに座れっ!いいか!?

入場料×4で35,000円。エクスプレスパス×4で40,000円。

パーク内課金や食事とお土産で25,000円できっちり10万円だぞ!

朝ゲートから入場して夕方同じゲートから退場すると10万円貧乏になる恐ろしいパークなんだぞ!

しかも交通費と宿泊費でプラス数万円かけてみんな来るんです全国各地から。

いや、なけなしの金かき集めて遠路はるばる馳せ参じるからこそ、確実に充足感が約束されている場所に行くんだろうな。

これが天下のUSJのブランド力です。エグい。

 

▼クリエイティブとホスピタリティ

今回、うちの夫婦と姉夫婦と子供たち、それに両親も含めた9人の大所帯でユニバってきたんですが、

やっぱりシンプルに楽しかったんです。

それは明らかにアトラクションやパーク内施設の、あの妥協のないキレッキレのクリエイティブと、

キャストさん達の一流のホスピタリティに担保されたものであったことは間違いありません。

改めて最高の品質、プロダクトは最大の広告であることを思い知らされました。

 

考えてみると、子供達が子供のままで、両親が元気なままで、それでいて僕らが休みが取れるタイミングなんて、

人生のほんのわずかな期間に過ぎないんですよね。

自分が思っていた以上に、ものすごく貴重な、そして希少な経験をさせてもらったんだってことに気づきました。

USJ…ありがとう。

グリーンランド…忘れないよ。