FUKUOKA BARBER PLACE
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【サインポールの謎】

【サインポールの謎】

2024/03/26

【サインポールの謎】

理容店の店先に必ず回っているあのくるくる。
あれ、サインポールっていいます。
よくお客様からは「あの回ってるやつは絶対設置しなきゃいけないんでしょ?」
と尋ねられます。
ほぼ全ての理容店で回ってるので、義務なんだと思われてますが、そんなことはありません。自由です。

でも個人的には、こんなに分かりやすい業種のシンボルを使わない手はないと思っています。
例えば、お洒落なのは分かるけど美容室なのかカフェなのか分からないお店ってあるじゃないですか?
あれめちゃくちゃもったいないと思っていて、どんなお店でもまずは市井の人々からの認知を獲得しないことにはお客さんになり得ないので、回しておけば一瞬で理容店と認識してもらえるあのサインポールというシンボルは本当に素晴らしいと思っています!
サインポール最高っ!

そんな、病めるときも健やかなるときも淡々と回り続けてくれる僕らのサインポール…
気になりますよね!
カレは何者で何処からきたのか…。

有名なのは、理容師は外科医の先駆者で、
サインポールの3色は血液の赤、包帯の白、静脈の青だという説ですね。
なるほど〜と思いがちですけど、よくよく考えたら静脈も赤じゃね?笑

理容師が外科医と同じカテゴリーだったというのはどうやら本当みたいで、中世のヨーロッパでは髪をカットしたり髭をシェービングしたりすることにとどまらず、傷の手当や歯の治療なども行う「理容外科医」なる職業が存在したっぽいんです。

そんでサインポールのルーツなんですけど、
その「理容外科医」が当時行っていた治療法に端を発しているみたいなんです。

その治療法がちょっと恐ろしくて、
「瀉血(しゃけつ)」という治療法…。
これ、身体の悪い部分には悪い血が溜まるという考え方から、その部分の血を抜き取るという治療法。こわっ。
要は切開して血を流しゃいいワケですけど、
その際に赤い棒に血を伝わせたらしいんです。
その棒がbarbers pole(バーバーズポール)と呼ばれ、その血のついた赤いポールと患者に使用した白い包帯をおじさんが店先に干してたところ、風に吹かれて包帯がバーバーズポールにくるくるくるっと螺旋状に巻き込んで、
はいサインポールの出来上がり!
っていうことらしいです。笑
最後の方すごく雑…。
そして思うわけです。
いや、青は!!?笑

その後、近世になってイギリスで理容師のユニオン(組合)と外科医のユニオンが分裂した際に外科医は赤と白(赤十字!)、
理容師はそれと区別するために青を加えたことが、
今日のバーバーズサインポールのあと3色のルーツと言われています。

それにしても時代が下って、外科医師と理容師にこれほどの社会的地位の差が生じるとは…。
しかし我々理容師にだってプライドはありますから!
職業を名乗るときは胸を張って「外科医のなかまだ!」と言いましょう!


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