BARBER PLACE 店主のくにさんです。
ついに、映画「THA FIRST SLAM DUNK」公開が迫って参りました!
私、非常に興奮しております。
是非是非12月3日(土)の公開日…とはいかないんですが3日目の朝7時半に、仕事サボって劇場に行ってきます!
いや〜それにしても…ここにきての映画化ですよ。
信じられますか?僕は何かの間違いかと思いましたよ。
でも、みーんなほんとは心の中で待ってたんですよね!
「待ちくたびれましたよ。」海南の神ですよ。
さぁまずはここでファン歴20年のこの僕が、ざっとスラムダンクの面白さをプレゼンしてみます!
ていうかさせて!
▼ギャグ漫画から本格スポ根へ
SLAM DUNKの連載が始まったのが1990年なので平成の初期ですね。
僕はまだ2才です。そして終了したのが1996年。6年足らずという意外と短い期間だったんですね。
そして有名な話ですが、物語の時間軸は主人公桜木花道がバスケと出会ってからインターハイ出場までのわずか4ヶ月のストーリー。
連載当初は明らかにギャグ路線でスタートしています。
井上雄彦先生23歳!これは「Dr.スランプ」鳥山明先生の25歳、「ONE PIECE 」尾田栄一郎先生の22歳に匹敵する
早熟のメジャーデビューなんです!
待てよ…ということはスラムダンク連載終了時の井上先生の年齢はなんと29歳!
そう!天才なんです!折り紙付きのね!さぁひれ伏すんだ!
ジャンプ作品は伝統的に新規連載しても細かいストーリーは2、3話先までしか決まっていないそうで、
毎週読者の反応を見ながら原作者と編集者、場合によっては構成作家さんも交えて練り上げるんですね。
スラムダンクも連載当初のギャグ路線から巻を追うごとに本格スポ根漫画に研ぎ澄まされていきます。
書き込み量やクオリティもどんどん上がり、1巻と最終巻である31巻ではまるで別の漫画です!
みるみる成長していく桜木や湘北バスケ部のメンバーとリンクして、漫画自体もブラッシュアップされてゆく過程も
お楽しみいただければと思います。笑
▼名シーン・名言の応酬!
そしてスラムダンクといえばなんと言っても名言のオンパレード!
あげればキリがないんですが、僕が天才だと思うベストセレクションをいくつか紹介したいと思います。
ていうかさせて!
まずは1巻、花道がバスケ(ハルコさん)に出会うシーンでハルコさんが放つ、
「バスケットは好きですか?」
これは漫画スラムダンクの、いや、日本のバスケットボールのキャッチフレーズと言っても過言じゃありません。
これ、めちゃくちゃ優秀なコピーライティングだと思うんです。
このシンプルな言葉にはなんの前置きもなく、ただただ発言者のバスケ愛が伝わるんです。
しかもそれを女の子(ハルコさん)に言わせるという…
作中の花道がそうだったように、一瞬で胸が躍り、バスケがしたくなるフレーズなんですね。
これ、大成功したケンタッキーのテレビCMのコピー、「今日、ケンタッキーにしない?」
と同じ仕様なんですね。いや〜井上先生…天才だわ。
ちなみに花道、物語の根幹を成すこの問いに対して、終盤最高潮を迎える30巻で、
「大好きです。今度は嘘じゃないっす。」と答えます!大好き!
くにさん’sセレクション2つ目の名言は、先程の「バスケットは好きですか?」と非常に似ていて、
同じくらいシンプルなんですが、ある意味”真逆”とも言える言葉です。
そう、お察しの通り。3年生三井寿の
「バスケがしたいです…」
この短いシンプルな言葉には、先程とは対照的に苦悩や葛藤、焦燥や怒りなどさまざまなコンテクストが凝縮されています…。
中学MVPプレイヤーだった三井が湘北高校を選んだのは安西先生を敬していたから。
赤木と出会い、同じ全国制覇という夢を掲げ良きライバルとして競い合う矢先、
怪我でコートを離れることに。再起を誓う三井でしたがなかなか復帰できず、次第に赤木の成長を疎ましく感じ始めます。
そしていよいよ怪我は癒えず、三井はコートを去ります…。
3年生になっていた三井は不良仲間と共に体育館に。「全部ぶっ壊してやるよ…!」
三井はバスケ部をぶっ潰しに来たんですね。
しかし花道や流川の抵抗に遭いボロボロになる三井。
夢を諦めたことを意地でも正当化しないと、承服できない。
その歯噛みするほどの執着も、安西先生が体育館に姿を表すと一気に堰を切り、溢れ出します。
「安西先生…バスケがしたいです…」
はい、ここで涙腺崩壊です。
しかも長々と喧嘩のシーンを描いてきたんですが、三井のこのセリフでスパッと終わるんですね。
この短い言葉に全てが凝縮され表現されているんです。
だからこれ以上は不要とばかりにぷつっと場面を終わらせている…。
最高の演出。天才だ…。
そう思いませんか?
さぁスラムダンクの名言はまだまだ続きます!笑
後半では映画の考察も…
いや〜、スラムダンクが好きすぎる!
また次回!